2024.12.29

ジメジメよりカラカラが致命的

 

冬は、乾燥する日が多くなります。

高気密高断熱住宅が増えたことで、30年前と比べると、ピアノの乾燥によるトラブルが増えました。

富山では、『除湿機』と『加湿器』の二刀流でコントロールするのがベストです。

とはいえ、ピアノの状態により気を付けるポイントが違いますので、調律の時にあなたのピアノに最適な方法をお伝えします。

ここでは、どのピアノにも共通して言えることを3つご紹介しますので、心がけてみてください。

 

① 湿度40%以下にならないようにする。

乾燥しすぎると、木製部品がひび割れたり、接着部分が剥がれたりします。

また、音も狂いやすくなります。

 

② 加湿器を置く場所は、スチームがピアノにかからないところに。

テーブルの上に置くなどして、少し高い場所からスチームが出るほうが、拡散しやすくなります。

 

③ サーキュレーターなどで、湿気をお部屋全体に行き渡らせるようにしてください。

空気の動きが無いと、加湿器の周りだけが快適な湿度になり、少し離れた場所は乾燥したままです。

 

以上の3つが基本です。

湿気による不具合は修理可能なものばかりですが、乾燥によるものは、修理が難しいもの、高額になるものもあります。

適度に加湿して、ピアノの寿命を縮めないようにしましょう。