調律師になって30年以上経ちます。
新人の頃には苦手だったことも、ずいぶん上達しました。
調律師仲間が言っていました。
「新人の時からお世話になっているピアノの先生に『〇〇さん、調律うまくなったよね〜』って言われた」と。
私たち調律師は、お客様のご要望に一度でお応えできなくても、何度もさせていただくことで、様々な方法を覚えて成長することができます。
もちろん、ほかの調律師に依頼なさるのも良いと思います。
かかりつけ医を変えるのと同じようなことです。
人間ですから、相性もありますし。
でも、何度も諦めずにご希望を伝え続けてくださるお客様には、本当に感謝しています。
育てていただき、ありがとうございます。
育ったのは、調律技術だけではありません。
私は言葉で説明することがとても苦手でしたが、わかりやすく説明することも上達したと思います。
年に2回発行しているニュースレターの『エチュード』ですが、なぜエチュード(練習曲)なのか?と言いますと、お客様への説明の練習として、文章にしたのがニュースレターの始まりだったからです。
技術職は一生勉強ですから、まだまだ努力を続けるつもりです。
これからも、お客様からのご要望やご質問をお待ちしております。